【ネタバレなし】「HOTELブルーローズの99の部屋」プレイ感想

友人3人と「HOTELブルーローズの99の部屋」をプレイしたときの感想回です。
リアル脱出ゲーム自体が初めてだったので、かなり期待大で遊びましたが、期待にたがわぬ……、いや超えてくるくらい楽しい経験になりました。
ぜひぜひ初見プレイしてほしいので、ネタバレなしでご紹介しようと思います。

公式サイト realdgame.jp

これはね、大人気になっている理由がプレイするとよくわかります。めっちゃおもしろい(直球)。
具体的にどのあたりがおもしろいと感じたのかを明文化したいと思います。できるかな。

1. 作品の雰囲気作りがいい

まずはここだと思う。上の公式サイトからわかると思うけど、世界観が美しくてよい。
背景やキャラクターのタッチや表情、あとは文字のフォントとか。青を基調とした色使いで、ちょっと古い感じのアメリカの空気が存分に吸える。
プレイ中にはホテル内のロビーやフロント、化粧室や客室をいろいろ見て回ることになるけど、地続きの場所というか、「同じ建物」感がちゃんとわかるのがいい。
同じ建物内だからそれはそうだろ、と思うかもしれませんが、実際のビルなんかに行った時の感覚をオンラインで感じれるのはすごいことですよ。

個人の体験談であり明言はしませんが、初見でなんとなく違和感を感じていた部分が、謎解きの際に役に立って感動したのを覚えています。

2. 謎解きが楽しすぎる

謎解きの話が出たので話しておかねばなるまい。謎解きが楽しすぎるんじゃあ~!
近頃はまったく小説とか読んでいないのですが、小学生の頃は立派な本の虫として生きていた我が身。よく読んでいたのは児童文学のミステリーでした。 (夢水清志郎シリーズとか怪盗クイーンとかパスワードシリーズとかだいすき)

ひとつ謎を解くとまた次の謎が出てくる、それを解くとさらに真相に近づいていく。そういった体験の楽しさを再び感じることができて、童心に帰って楽しめました。
また、ここはリアル脱出ゲームの利点だと思いますが、小説と違って自分が行動することで謎が解ける。逆に言えば自分が行動しないと話が進まないので、体験型ミステリーのような感じで新鮮でした。

3. 絡み合う謎

ここは若干のネタバレ? 展開の予想? ができてしまう部分かもしれません。完全に何も知らない状態で遊びたい方は読み飛ばしてください。

ゲームプレイ時に、プレイヤーが自由に選択する場面がいくつかあります。物語のルート選択です。
チュートリアルを終えた後に提示されるいくつかのルートを、プレイヤーが好きな順番で攻略できる構成になっています。
ただ、そのおもしろいところに、ひとつのルートを一気に完了までさせられることはほとんどないのです。
「どうすれば解答を得られるのかはわかった」「でもそれをどうやって実行するのか」という点で、強制的に謎解きに待ったがかかります。これがめちゃくちゃいい味を出してる。

はやくこの結末が知りたいと思っても今は手がかりがないから諦めるしかない、という状況がもどかしくて常に頭に引っかかっているまま、ほかのルートを進めることになるのですが、何かのヒントを得るたびに、このヒントはあのルートで使えるんじゃないか? だとか、これって応用があったりするんじゃないか? など、目の前にある謎以上に頭の中でたくさん疑問が出てくる。
それをひとつひとつ潰していって、最後に残った「真相」に辿り着く。それがめちゃくちゃ楽しい。脳汁ドバドバになる。

ひとつの問いに対して、ひとつの解答ではなく、そこから関連して別の解答もでてくるような連鎖反応がこのクオリティの高さに繋がっているかも、と思っております。
余談かもですが、上述の雰囲気に違和感があった部分、これは「すでにヒントは出ていた」パターンで、それに気づきを得た瞬間にとんでもなくドーパミンが出ました。たのし~~たのしすぎる~~~~。


ネタバレなしなのでこんなところでしょうか。未プレイの方はぜひ、初見のまま遊んでほしいと思います。そして感想を教えて。

誘ってくれた友人、一緒に遊んでくれた友人たちにも感謝を。
公式サイトにもありますが、これは一人でも遊べるゲームです。でも、誰かと一緒に時間を共有して遊べることはとても貴重なことだと常々思います。
分かったところを教えたり教えてもらったりできたのが、めちゃくちゃ久しぶりの経験で、それこそ学生のときを思い出せてよかったです。エモだね。

最後に、ファミ通さんのネタバレあり制作陣インタビューのURLを貼っておきます。これを読むとさらに解像度が上がってたいへん良い。オススメです。プレイしてから読んで。

www.famitsu.com

次のオンライン脱出ゲームの予定も立っているので、また近いうちに。