【ネタバレ有り】VIVANT初見感想

ブログの存在を忘れていたわけではありません(初手置き反論)。

年末年始にVIVANTの一挙再放送を見たので、感想書きをします。前回のブログを更新した時点で下書きを書いていたはずですが、消し飛んでいたので書き直しです。かなしいなあ。


そもそも、人生でドラマというものを最初から最後まできちんと見たのはVIVANTが初でした。ドラマってこんなに面白いんですね……。

人間の名前と顔を覚えるのがめちゃくちゃ苦手なので、それこそドラマや実写映画なんかはストーリー以前にその点で躓くんですけど、VIVANTはすごくキャラがわかりやすくてよかった。
序盤メインの乃木、薫先生、野崎、ドラムは、まずもう阿部寛の顔でひとり絶対にわかる枠だし、ドラムは背格好で間違う必要もなし。薫先生は1人だけ女性で、めちゃくちゃ区別しやすい。これはとても大事なことだと思いました。
三菱商事内のシーンは全員スーツ黒髪の男でどれが主人公!? ってなってたし、テントに潜入してる時も乃木が民族衣装を着た時点でまずその人物がだれなのか、で一瞬脳のリソース割かれるので大変と思っていました。
髪型や服装ってその人物のキャラ付けとして一番わかりやすい、っていうのをかなり実感をもって感じれたかも。

ちなみに声の聴き分け? セリフの聞き取り? もかなり苦手なので、NETFLIXの字幕機能には大変お世話になりました。


あとは、ストーリーなんですけど、叙述トリック的なおもしろさが多くて見てて飽きない構成だなって思いました。

最初に現在の状況や制限時間、能力差を読者に提示して、その知識のみで考えられる最適解(読者が思いつく展開)をお出しする。

その策がうまくいった! と思わせたところで、有能な敵が想定通りと言わんばかりの対応策をとって、一気にこちら側の不利を描写する。

もうダメだおわった、というところで有能な味方がすでに打開策を打っていた、という過去をお見せする。

その結果、相手をうまいこと嵌めて主人公サイドの勝ち……というある意味定番の流れに持っていくのがうまかったと思う。
ドラマである以上、読者はメタ的に主人公が負けるわけはないと想像できるし、なんとかなるだろとは思っちゃうのは仕方ないんだけど、その製作側にとって不利な状況をうまく演出してた。

どこが上手かったかというと、「有能な味方」「有能な敵」の存在がきちんと説得力のある形で証明されているところだと思う。
具体的には、乃木黒洲の別班、野崎をはじめとする公安、チンギス(バルカ警察)、ベキ(元公安でラスボス)あたりかな。地味にドラムとか、名前忘れたけどバルカの次期大統領になりたかった人とかもかな。
敵味方は(見方によっても)よく入れ替わるけど、「敵だった時にすごく追い詰められた」「味方の時はすごく頼もしかった」というのが根拠になるし、それでいうと1話はほぼまるごと野崎の有能さを描写するのに使ってたとも捉えられるし、制作側もそこは重要視してつくったんじゃないかなあ、と思いました。

これは個人的宗派の話ですが、創作物においてそんなに銃がポンポン当たるわけねえだろ派なんですけど、乃木はミリタリースクールで主席という裏付け出されて、ほな当たるか……ってなりました。
でもほぼ心臓にあててるけどギリ急所は外してる、は流石におかしいだろとは思いました。


最後に見てて気になったところとかメモ的に書いておきます。

[ジャミーンの人の善悪がわかるという話]

いや、ジャミーンは善人(乃木、薫先生、野崎(?)、ドラム、ベキ)としか会う描写がなかったから善悪がわかるかどうかはわからなくない!? 
最後の方のジャミーンのアルバムを見てベキって実はいいやつなんじゃ……? ってなってたけど、悪人と会ってないせいでイマイチ納得しかねた。
しいて言うなら、1話の自爆するシーンの前後で、乃木の入っていった家? を不安そうに見ているカットがあったと思うんですけど、それがそうなのかも説はあります。いや、うっすいが。
尺足りなかった説はある。

[なんかすごく便利な太田りほ]

ごめん漢字までは分からん。
でもなんかすごいいいところに凄腕のハッカーいるね!? なんで!?
テント本部から情報貰って脅して三菱商事に入れてやったぜ! って言ってたけど誰に聞いたんですか!? だれもそんな話してなかったくないですか!?
テント本部にも情報詳しいやつひとりふたりいるのかな、と思ったけど、全然そんな奴はいなかったぜ!
尺足りなくてその辺削られた説は多少ある。

[裏切りの新庄]

この人まわりが一番尺足りなかった味が濃い。
なぜテントに加担するのか、テントの思想のどの辺に共感したのか、そしてなぜそんなやり切った顔でベキたちを逃がしているのか。なにもかもがわからないまま終わった。
なんだかんだで銃も渡した上で逃がしているので、本編後に新庄がどうなったのか気になりすぎる。
うっすい伏線として、別班が太田りほをめちゃくちゃいいPCのある部屋で何かさせようとしている回で、ひとりだけすごい突撃したがってたってのがある。
(別班はテントのなにかしらの情報をつかむために太田りほを利用しようとしていた。公安は得た情報を横取りするのが目的だが、新庄だけはテントのモニターとして情報を得られる前に抑えたかったと思われる)

でもけっきょくなにもわかんね~教えてくれ公式~~


だいたいこんな感じでしょうか。実際のところ、ブログに起こすまでに1ヶ月経っているので細かい部分が抜けているかもしれません。もっと新鮮な記憶とパッションのまま書きたかった……。

なんか人気があったドラマは続きやったり映画になったりするらしいので、今後の展開が楽しみです。

乃木と黒須とほか4人のゆかいな別班隊員たちは完全に公安に面が割れているので、今後の任務? とかどうするんだろう。
タイトルのVIVANTが別班を指す言葉なので、乃木が主人公なのは変わらないと思うけど、そのほかのメンツはほぼほぼ入れ替わるんだろうか。
薫先生は日常シーンで出てこれそうで、野崎やドラムはまた現場で会う、とかなのかな~、でもドラムはバルカ人だしまたバルカ舞台ではやらないだろうし……そもそも乃木のルーツも関わる、いわば一番おいしいところをやったから、2作目でそれを超える展開が出てくるか……?

考えはつきないですが、ブログはここまで。